葬儀社との打ち合わせは、一人よりも複数で行いましょう。身近な人が亡くなった悲しみの中、まだ一人では冷静に判断できないこともありますし、後になってから「言った」「言わない」などのトラブルも、打ち合わせに複数いれば回避できるはずです。
また、葬儀の打ち合わせは、喪主ではない別の遺族や、世話役の代表の人が行うこともあるので、葬儀の細部を決める時、勝手に一人で決めてしまうと喪主の意向に沿わない葬儀になる怖れもあります。ほかの遺族からクレームがくることもあるので、複数の遺族や世話役がよく話合って決めるべきです。
あくまでも最終決定権を持っているのは、葬儀の運営責任者である施主(多くの場合喪主)です。しかし打ち合わせにはなるべく多くの遺族が参加して、遺族同士及び遺族と葬儀社の間の意思の疎通を図ることが大切です。
高齢化社会により葬儀会館の数は増えています。また、昔とは違い自宅で葬儀をされる方が減っていことも増えている要因の一つです。それに伴い葬儀社の競争も高まり、CMや広告などを目にする機会が多くなりました。それぞれ差別化をすることで、今は生前からお客様を取り込むケースも少なくありません。
実際に見学会や見積りなども予め行っており、葬儀のイベントとは思えないほどです。遺影の撮影会や棺桶の展示会など、明るくオープンにしているところもあります。しかしながら我々にとっても生前からきちんと考えておくことにはメリットがあります。
準備をしておくことで親族に迷惑をかけずに済んだり、今話題の終活にもなります。いろんな葬儀社を比較検討することで、それぞれの特色や違いが分かります。また、今後お世話になるスタッフとの相性も大切なポイントです。
自分自身と周りの人たちの為にも、予め葬儀について考えてみる機会を持つことは良いでしょう。